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益子夜市を開催する想いや、ストーリー、
夜の益子の現状を、実行委員長である、
もえぎ社長 大塚和美さんにインタビューしました。
7回に分けて、お伝えしていきます。
1回目は、夜市のはじまりから・・・

1、夜市のはじまり

夜の益子をどうにかしようというのが、なかった町。
夜市は1日だけのイベントですが、その先を見据えて、
いろいろな事業につながっていくのではないかと考えています。
夜の益子を活用していくことを、時間をかけてやっていけば、
密な地域作りなど、可能なのではないかと思ったのが、
夜市をやるきっかけです。
皆、どこかで、夜の益子を、
なんとかしたいねと思っていたところでもありました。
その想いに賛同した数人で、やってみようと、
立ち上がりました。

2、益子の夜の現状

個人差はあるけど、夜が充実していたら、
結構変わることって、たくさんあると思っています。

益子って日帰りの観光地というイメージが強いですよね。

それは宿泊施設が少ないというだけではないような気がします。

都心から、距離が近いからというわけでもなくて、
夜の益子は何もないから帰ろう。

ランチは益子でするけど、夜の益子は何もないから、
サービスエリアで夕食をとる観光客が多いのですよ。

 

夜は観光客が少ないから、予約してもらえれば夜の営業をやりますという店もあるけど、いないと早仕舞いの店もありますよね。

以前に、夜、営業をしている飲食店を紹介する夜マップというものを、作ったことがありました。
50店舗くらいあって、その中で、予約をしてもらえれば夜、営業をするというのが10店舗以上。
19時で閉店の店が、結構たくさんあって、これが、益子の夜の現実なのだなと。
夜やっている飲食店もあるのだけど、それを知らずして帰ってしまう方もいます。

私は陶器販売屋だから、器のプロで、飲食店は料理のプロで、料理のプロは、器選びのプロだと思っています。

ランチだと、限られた時間だから、ワンプレートになりがち。
お客様はおいしい料理も食べたいけど、使われる器も楽しみに来る方が多い。

夜、コースをやってくれるところが増えると、お店の特長が出てきます。
そういうところをお客様は見ていて、器も含めて食のプロの人が集まると、食材も集まってくる。

益子焼の器使いの見せ所、飲食店としては、夜のメニューは、腕の見せ所ですよね。
志高い料理人が集まれば、食べ物が、おいしい町へとなっていくのではないか。

やっぱり、食を考えた時、夜は欠かせない。

お客様がいないから営業しないのではなく、お店があいていないから、お客様が来ないのだと。
最初は、お店が踏ん張っていくしかない。

少しずつ、夜まで滞在するお客様が増えていってもらえるように。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

夜市の

はじまり

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3、会場が城内坂の理由

夕方の城内坂は、
すごい夕焼けがキレイなんですよ。

城内坂は、都市計画があって、
煌々と明るくて、
夏は開放的で、夏の生ぬるい空気が
そこにあって、
ここでなんかやったら楽しいんじゃないかなと。

場所が城内坂となったのは、
絶対というよりも、
自然に、何かここを起点に
やれたらいいなと思ったからです。

本当はもっと、範囲が広がっていければと思っていますが、ただ範囲を広くするのが良いのではなく、

人と人がつながる方が強いので、協力者が増えていき、徐々に広がればいいですね。

ですが、安全面も大事ですから、歩道と街灯があること、イベント自体のことや、

イベントの雰囲気が直線で見えるというのも、場所として大切だと考えています。

城内坂でのイベントなので、城内坂の人が、まず熱くなってもらえるように、城内坂に住む若い人を集めました。

声かけをしていって、協力してくれる人を集めていきました。

イベントには、電気関係など、テクニカルなことも必要なので、様々な職業の人にも協力してもらっています。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

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4、夜市に協力する飲食店へのメッセージ

夜の益子も頑張っていますと、とりあえず、
何か手を挙げないと、お客様に気付いてもらえません。

夜市は1日だけですが、夜もありますよ!
頑張っていますよ!と、町民や観光客に伝えたいのです。

理想は、夜に営業をしている飲食店、全部を集めて、
夜市にテントを出せればと思っています。

365日のうちの1日だけ、飲食店、合同で
集まってできたらいいなと。


 

 飲食店同士のネットワークができれば、飲食店が夜、営業しようとやる気になる。
やる気のあるお店が増えると、競争の原理が働く。

なんとなく、ランチの延長で夜の営業をするというよりも、味で、勝負できる。
技も磨かれるという効果も出てくる。

現在、ホテルが少ないので、今すぐ投資して、大型宿泊施設を作るというのは難しいと思いますが、
ベッド&ブレックファストのような宿が増えるのではと、期待しています。

益子に住む方が、宿泊施設を作ってみようかな、何か自分にできることはないかという話もでてきていて、

飲食店と宿泊施設が少しずつですが、充実していっているように感じています。

飲食店と宿泊施設の流れができれば、インフラみたいな自然な流れができるのではないかと。

宿泊施設が増えれば、益子の滞在時間が長くなるというのにつながります。

そして、夜の益子の活性化へつながっていくと思っています。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

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5、町民の呼び込み

夜市などのような夜のイベントは、場所はどこでやっても、

お客様が宿泊して長時間滞在してもらえれば、必然と人が増えます。

夜市をきっかっけに、今まで益子に宿泊したことがない方が、

宿泊して、新しい益子を感じていって欲しいと思っています。

次の日に、行ったことがないところを、訪れるなども楽しいですよね。

益子に足を運んでくださる方が増えて、その人達の

滞在時間を増やすというのを目指していけば、
各地区でお勧めできるようなスポットなどを、
我々もお客様に対してアプローチするということもできます。

 

夜市に協力してくださる方で、城内坂以外の方達もたくさん増えてきました。

人のつながりを厚くしていけば、他の地区の人達も協力してくれるし、
いつの間にか、地区の差、距離の差みたいなのは縮まっていくと考えています。

夜市と塙の祭りの打ち上げの日程がいつもかぶってしまっていて、
お祭り関係の人は、来られなくて残念に思っているんですよ。

ですが、塙からもおたくさんお客様が来てくださっています。

ここの地区の人が来ていないから、呼ぼうとか、そういうことは特別やらなくても、
益子にとって良いというのをぶれないでやっていけば、たぶん、町内の人達も集まっていくと考えています。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

6、今後の展開

1日だけのイベントでは事足りないのですが、
何年か続けていけば、地元の人に、
夜の益子も楽しめると
理解してもらえるのではないかと思っています。
それが、外へ広がっていくのではないかと。

夜市にある程度、人が集まるとわかれば、
うちの飲食店も、夜市に出してみようと、
なるのではないかと考えています。

ここが第1ステップです。

そして、夜、営業してみようというお店が増える。

夜の飲食店が増えれば、夜の益子の充実につながります。

観光客の滞在時間が長くなれば、いろんなことが、変わっていくと考えています。
おいしい晩ご飯が食べられる飲食店に、1時間弱くらいだったら行く方が多いですよね。

宇都宮、岩瀬、下館など、町外の方が、益子で晩ご飯を食べようという流れも作りたい。
観光客プラス、近隣のお客様に、夜の益子を楽しんでいってもらいたい。

益子らしい食というのを大切にし、ぶれずに、いろいろなお店が増えていくのが理想です。

益子らしいというのを、いつまでも大切にして。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

7、最後に

空を見上げると、星がキレイな益子。
その夜空は、とても魅力的に思います。

夜市は、2016年の今回で4回目。
沢山の方々のお蔭で成り立っていること、心から感謝しています。

今年もみんなで、楽しんでもらえるよう仕込み中ですので、
沢山の方にお出かけいただきたいと思っています。
そして、益子の夜を一緒に楽しみ、
一緒に育てていただければありがたいです。

これからも益子夜市が、続いていけるようにと願っています。
(益子夜市 運営委員長 大塚和美)

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